糖尿病とは 糖尿病専門医が解説

茅ヶ崎市のやまもと内科クリニック

糖尿病専門医、総合内科専門医の院長が診察しております

茅ヶ崎市の糖尿病専門医、総合内科専門医のやまもと内科クリニック

やまもと内科クリニック

糖尿病内科、甲状腺、内科、循環器内科

無料駐車場完備(隣接のスーパー駐車場100台も利用可能)

茅ヶ崎市みずき2-8-1 TEL: 0467-40-4976

院長・医学博士:山本幸宏(糖尿病専門医総合内科専門医

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糖尿病専門医総合内科専門医

糖尿病

当院(茅ヶ崎市のやまもと内科クリニック)の糖尿病治療については、糖尿病専門外来をご覧ください。

糖尿病とは

糖尿病とは、血液中のブドウ糖の量(血糖値)が正常より多くなる状態が続く病気です。

のどが渇く、水分を多く飲む、尿の出が多い、体重が減るなどの症状が出ることもありますが、初期には症状が出ないことがほとんどです

それでは、症状がでなければ放っておいて、大丈夫でしょうか?

答えは、「いいえ」です。

糖尿病で怖いのは合併症

糖尿病で怖いのは、合併症です。

全く症状がなくても、高い血糖値が続くと、合併症が進んでしまいます。

糖尿病の合併症には大きく分けると

があります。

細い血管の合併症

細い血管の合併症は、糖尿病に特有の合併症です。

糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害と3つの合併症があるので、3大合併症と呼ばれています。

糖尿病性網膜症

目の奥の網膜の障害です。

毎年、約3000人の方が、糖尿病性網膜症で失明しています。

高い血糖値が続くと、網膜の細い血管がダメージを受けます。ダメージを受けた血管がつまったり、血管から出血したりします。網膜剥離を起こすこともあります。

糖尿病性網膜症も初期のうちは全く症状がありません。症状が出たときには糖尿病網膜症がかなり進行しています。症状が出る前に、定期的に眼科を受診し、眼底検査を受けることが大切です。

糖尿病性網膜症を早く見つけ、適切な治療を受ければ、糖尿病性網膜症の進行を抑えることができます。

糖尿病性網膜症を予防し進行しないようにするためには、良い血糖値を保ち、定期的に眼科を受診することが大切です。

糖尿病性腎

尿を作っている腎臓の障害です。

糖尿病性腎症のため、毎年、約16,000人の方が新たに人工透析を始めています。

糖尿病性腎症も初期のうちは全く症状がありません。症状が出たときには糖尿病性腎症がかなり進行しています。

糖尿病性腎症を早期に見つけるためには、血液検査だけでなく尿検査が大切です。糖尿病性腎症がおこると、尿に蛋白が出てきます。尿アルブミンと呼ばれる尿検査を行うと、初期の糖尿病性腎症を見つけることができます。

尿中アルブミン排泄量
  正常 微量アルブミン尿 顕性アルブミン尿
尿中アルブミン排泄量 30未満 30~299 300以上

微量アルブミン尿が出ている状態が、初期の糖尿病性腎症です。通常の尿検査ではわからないことが多いです。

糖尿病性腎症を予防し進行しないようにするためには、良い血糖値、良い血圧を保ち、定期的に尿検査、尿アルブミンの検査を受けることが大切です。

糖尿病性神経障害

高い血糖値が続くと、全身の様々な神経がダメージを受けます。

特に両足の神経がダメージを受けやすく、両足がしびれる、両足が痛くなる、両足の感覚が低下する、砂利道の上を歩いている感じがする、両足に紙が張り付いている感じがするなどの症状が出ます。

自律神経がダメージを受けると、胃のもたれ、がんこな便秘、下痢、ED(勃起障害)など、さまざまな症状が出ます。

糖尿病性神経障害を予防し進行しないようにするためには、良い血糖値を保つことが大切です。

糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害が発症しないようにし、発症しても進行しないようにするためには、良い血糖値を保っておくことが最も大切です。

太い血管の合併症(動脈硬化)

糖尿病になると、細い血管だけではなく、太い血管にも合併症が起こる可能性があります。

太い血管とは具体的には、心臓に血液を送っている血管、脳に血液を送っている血管、足に血液を送っている血管です。

太い血管の合併症(動脈硬化)により、下記のような合併症が起こります。

  • 心筋梗塞(心臓の血管がつまる)
  • 狭心症(心臓の血管が細くなる)
  • 脳梗塞(頭の血管がつまる)
  • 閉塞性動脈硬化症(足の血管が細くなったり、つまったりする。足の冷え、歩いたときの足の痛みなどが起こります)

太い血管の合併症(動脈硬化)は、糖尿病に特有の合併症ではありませんが、糖尿病の方は、糖尿病でない方とくらべて、2−4倍、起こりやすくなります。

太い血管の合併症(動脈硬化)を防ぐためには、糖尿病の治療だけではなく、高血圧症高脂血症(コレステロールが高い、中性脂肪が高い)も合わせて治療し、喫煙している方は禁煙することが大切です。

糖尿病治療の目的は合併症を防ぐこと

糖尿病の治療の目的は、これらの合併症を防いで、糖尿病がない方と同じように、健康を維持することです。

すでに、合併症が出ていても、それ以上進まないようにすることが大切です。

糖尿病の合併症を防ぐには

血糖値を上手にコントロールすることにより、これらの合併症を予防したり、合併症が進行するのを防ぐことができます。

ヘモグロビンA1c(1~2ヶ月前から現在までの血糖コントロールの良し悪しがわかる検査)を7.0%未満に保っておくと、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害を予防し、進行を抑えることができます。

ヘモグロビンA1c(HbA1c)の目標
  血糖正常化を目指す際の目標 合併症予防のための目標 治療強化が困難な際の目標
HbA1c 6.0未満 7.0未満 8.0未満

高血圧高脂血症(コレステロールが高い、中性脂肪が高い)がある場合には、高血圧、高脂血症の治療も大切です。

糖尿病の血圧の治療目標

診察室血圧 家庭血圧
収縮期血圧 130mmHg未満 125mmHg未満
拡張期血圧 80mmHg未満 75mmHg未満
糖尿病の脂質異常症の治療目標
LDL-コレステロール 120mg/dl未満
HDL-コレステロール 40mg/dl以上
中性脂肪 150mg/dl未満
non-HDL コレステロール 150mg/dl未満

喫煙されている方は、禁煙も重要です。

また、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害が進行していないかどうか調べるために、眼科を定期的に受診し眼底検査を受けること、尿アルブミンを含めた尿検査を受けること、血糖値が良い状態に保たれているか調べるために血糖値、HbA1cなどの血液検査を受けることが大切です。

できるところから、少しずつはじめて、合併症を防ぎましょう。

一人一人にあわせた最も効果的な糖尿病治療を

同じ糖尿病でも、病態は千差万別です。

もっとも効果的な治療法も、一人一人、異なります。

ある人には良く効く治療法が、他の人には効きづらいということは、糖尿病の治療ではよくあります。

お食事、運動を気をつければよい人から、最初からインスリン治療をした方がよい人までさまざまです。

糖尿病の治療薬は次々開発されており、治療の選択肢も増えてきており、効果的な薬は一人一人異なります。

糖尿病の治療に精通している医師とともに治療をしていくのが良いでしょう。

茅ヶ崎市のやまもと内科クリニックでは糖尿病診療に力を入れております

当院(茅ヶ崎市のやまもと内科クリニック)では、糖尿病専門医が診察し、一人一人に合わせたもっとも効果的な治療を提案します。

糖尿病のコントロールの良し悪しをみるための、HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)血糖値、尿検査などの各種検査は院内で行っており、結果は当日すぐにご説明致します。

食事については、希望に応じて、専門家である管理栄養士が栄養相談を承っております。

糖尿病合併症、動脈硬化の進み具合を調べるために、尿検査、心電図、血圧脈波検査(血管年齢を調べる検査)、足関節動脈・上腕動脈血圧比など、各種検査機器を取り揃えて、合併症、動脈硬化の早期発見、早期治療に努めております。

一緒に治療していきましょう。

予約をご希望の方は、予約をおとりしております。

糖尿病の方、健康診断で血糖値が高い、HbA1cが高い、尿糖が出ているなどを指摘された初診の方は、お電話(0467-40-4976)で予約をおとりします。初診時は予約での受診をお願いいたします(当日でも可能な限り予約をお取りします)。

再診については、会計終了後に次回予約をおとりします。

予約についての詳細は、予約についてをご覧下さい。

糖尿病専門医・内科専門医 山本幸宏

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