茅ヶ崎市のやまもと内科クリニック
糖尿病専門医、総合内科専門医の院長が診察しております
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まったり,浅くなったりして体が低酸素状態になる病気です。
睡眠時無呼吸症候群では、日中に眠気や疲労感が起こるだけでなく、高血圧症、狭心症、心筋梗塞、心不全、糖尿病などの病気が起こりやすくなります。
当クリニック(茅ヶ崎市のやまもと内科クリニック)では、検査機器(睡眠ポリグラフィ)をご自宅に持ち帰っていただき、ご自宅で簡単に検査を受けていただくことが可能です。
睡眠時無呼吸症候群の方や睡眠時無呼吸症候群が疑われる方(いびきをかく、就寝中に呼吸が止まっている、日中に眠気があるなど)は、初診時の予約を電話(0467-40-4976)でおとりしております。
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が止まったり,浅くなったりして体が低酸素状態になる病気です。
睡眠中に呼吸が止まったり(無呼吸)、呼吸が浅くなること(低呼吸)が1時間に5回以上あると、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
睡眠時無呼吸症候群を適切な治療をせずに放置しておくと、日中の眠気のために、仕事に支障をきたしたり、居眠り事故を起こすなど日常生活に支障が出るだけではなく、高血圧、狭心症や心筋梗塞、心不全、不整脈、糖尿病などの病気を引き起こすことが知られています。
睡眠時無呼吸症候群では、日中の眠気などの自覚症状のある方もいらっしゃいますが、自覚症状があまりなく、いびきや無呼吸を家族やパートナーの方に指摘されて、受診される方が多いです。
睡眠中に舌がのどの奥に落ち込んだり、のどの周りの筋肉が緩んだりして、空気の通り道が狭くなります。
狭くなった通り道を空気が通ると、音がなります。これが「いびき」です。
さらに空気の通り道が狭くなり詰まってしまうと呼吸ができなくなり「無呼吸」となります。
無呼吸は危険な状態なので、なんとか呼吸を始めようと脳が起こされて呼吸が再開します。
呼吸が止まるたびに脳が起こされてしまうため、深い睡眠に入ることができず、熟睡感がない、昼間眠くなる、だるい、頭痛がするなどの症状が出ます。
睡眠時無呼吸症候群の症状には、下記のようなものがあります。
さらに、睡眠時無呼吸症候群により、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、狭心症、不整脈、心不全などの病気になりやすくなります。
夜間の尿の回数が多い原因が、睡眠時無呼吸症候群であったり、なかなか下がらない高血圧の原因が、睡眠時無呼吸症候群であったりします。
自覚症状はあまりなく、いびきや無呼吸を家族やパートナーの方に指摘されて、受診される方も多いです。
睡眠中の呼吸状態、いびき、酸素飽和度、(血液に含まれている酸素量の測定)、脈拍数、脳波、眼球運動、筋電図などを測定することにより、診断します。
当院で使用している検査機器は、小型の装置で、睡眠中の呼吸状態、いびき、酸素飽和度、脈拍数、努力呼吸、体位、マスク圧、心電図を測定することができます。
検査機器(睡眠ポリグラフィ)をご自宅に持ち帰っていただき、ご自宅で簡単に検査を受けていただくことが可能です。
検査の結果、必要と判断された方にはCPAP療法を行います。
検査の結果から、より詳しい検査(脳波、眼球運動、筋電図などを同時に測定するより詳しい検査)が必要な場合は、1泊の入院検査が必要になります。当院では入院検査は対応しておりませんので、そのような場合には連携医療機関に紹介させていただきます。
現在のところ、睡眠時無呼吸症候群の根本的な治療法はありません。
無呼吸の回数が多い方は、下記のCPAP療法が必要です。
重症な睡眠時無呼吸症候群を治療しないと、心筋梗塞、脳卒中になりやすくなりますが、CPAP療法を行うと、予防効果があることが報告されています。
CPAP療法とは、鼻マスクを装着して、鼻から空気を送り込むことにより、睡眠時無呼吸症候群を治療する方法です。
鼻から空気を送り込むことにより、狭くなった空気の通り道を広げて、無呼吸を防ぐことができます。
CPAP装置をご自宅に設置し、夜、寝るときに使用します。
睡眠時無呼吸症候群に対して効果が立証されている治療法で、ほとんどの方に適している治療法です。
その他、手術により狭い気道を広げる治療方法や、マウスピースを用いる治療法があります。
当院ではCPAP療法を行っております。
治療を行うメリットとしては、
があげられます。
重症の睡眠時無呼吸症候群を治療しないと、心筋梗塞、脳卒中になりやすくなります。
CPAP療法を行うと、心筋梗塞、脳卒中の予防効果があることが報告されています。
睡眠時無呼吸症候群でCPAP療法が必要な方は、将来の健康のためにもCPAP療法を継続することが大切です。
睡眠時無呼吸症候群が軽症から中等症の場合には、マウスピースでの治療法があります。
下あごを前方に引き出すことにより、気道が狭くなることを防ぐことが期待されます。
CPAP療法に比べて効果は劣ります。
睡眠時無呼吸症候群になりやすいタイプは、男性、肥満、扁桃腺が大きい、のどが狭い、顎が小さい方です。
日本人は肥満がなくても、顔面骨格上、空気の通り道が狭くなりやすく、睡眠時無呼吸症候群になりやすいです。
肥満があるとさらに睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。
肥満の方は、脂肪により空気の通り道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。
また、睡眠時無呼吸症候群があると、肥満になりやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群により、深い眠りに入れず、食欲に関連するホルモンに変化が起こり、肥満になりやすくなる可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群と肥満はお互いに悪い影響を与えており、一緒に治療することが大切です。
睡眠時無呼吸症候群は二次性高血圧の原因の一つです。
二次性高血圧とは何らかの原因があって、高血圧になることです(詳しくは高血圧の解説をご覧ください)。
血圧は、1日の中でも変動しており、通常は夜間睡眠中に血圧が下がります。睡眠時無呼吸症候群があると、夜間睡眠中の血圧が下がりません。
さらに、無呼吸中に血圧が急激に上がるため、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などの病気が起こりやすくなります。
睡眠中だけでなく、朝起床時の血圧が高くなることが多く、早朝高血圧があるときは、睡眠時無呼吸症候群を疑う必要があります。
睡眠時無呼吸症候群では、血圧を下げる薬を飲んでもなかなか血圧が下がらないことがあります。
血圧を下げるお薬を増やしても血圧のコントロールがうまくいかないときには、睡眠時無呼吸症候群を疑う必要があります。
睡眠時無呼吸症候群を治療することにより、高血圧が治ったり、より少ないお薬で血圧がコントロールできるようになる可能性があります。
肥満になると、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病ともになりやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群と肥満はお互いに悪影響を与えており、睡眠時無呼吸症候群から肥満→糖尿病とつながります。
それだけではなく、無呼吸と睡眠障害により、交感神経や様々なホルモンに変化がおこり、直接糖尿病に悪影響を与えている可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が止まることにより、日中に眠気が起こるだけでなく、高血圧、心筋梗塞、狭心症、不整脈、心不全、糖尿病などの病気になりやすくなると報告されています。
日中の眠気、いびきなど睡眠時無呼吸症候群が疑われる方は、まず、検査を受けることをお薦めします。
睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、CPAP療法で治療することができます。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる方には、検査機器(睡眠ポリグラフィ)をご自宅に持ち帰っていただき、ご自宅で検査をしていただきます。
検査の結果、必要と判断された方にはCPAP療法を行います。
睡眠時無呼吸症候群の方、睡眠時無呼吸症候群が疑われる方(いびきをかく、就寝中に呼吸が止まっている、日中に眠気があるなど)は、初診時の予約を電話(0467-40-4976)でおとりしております。
糖尿病専門医・内科専門医 山本幸宏