茅ヶ崎市のやまもと内科クリニック
糖尿病専門医、総合内科専門医の院長が診察しております
糖尿病は、原因により、次の4種類に分類されています。
すい臓のインスリンを作り出す細胞(ベータ細胞)が破壊されてしまうタイプの糖尿病です。
インスリン分泌が著しく低下し、血糖値が上昇し、糖尿病が発症します。
「インスリンの出が悪い」タイプの糖尿病です。インスリンの分泌が著しく低下しているため、インスリン治療が必要になります。
すい臓のベータ細胞が破壊されるスピードはさまざまです。
数日間から数週間で、すい臓のベータ細胞が破壊され、糖尿病を発症します。
数ヶ月から数年にわたって、すい臓のベータ細胞が破壊され、糖尿病を発症します。
数年から数十年かけて、すい臓のベータ細胞が破壊され、糖尿病を発症します。
緩徐進行型1型糖尿病と診断されずに、2型糖尿病として治療を受けている場合があります。経過とともにインスリンが徐々に分泌されなくなり、血糖コントロールが悪化します。
1型糖尿病は、インスリンの出具合を調べる検査(インスリン、Cペプチド)やGAD抗体、IA-2抗体、インスリン抗体などの膵島関連自己抗体と呼ばれる検査を行い診断します。
日本の糖尿病患者さんの90-95%は2型糖尿病です。
生活習慣病と呼ばれる糖尿病は、この2型糖尿病です。
同じ2型糖尿病でも、非常に幅が広く、病態は一人一人、大きく異なります。
2型糖尿病の方は、「インスリンの出が悪い」要素と「インスリンの効きが悪い」要素の両方を持っていることが多いです。どちらの要素が多いかは、人によって異なります。
同じ2型糖尿病でも、
など、一人一人異なります。
従って、同じ2型糖尿病といっても、良く効く治療法も異なります。
ある人には良く効く治療法が、別の人にはあまり効かないということがよくあります。
その他の糖尿病には、
などがあります。
「妊娠前から糖尿病が存在していた糖尿病合併妊娠」と「妊娠中に発見された糖代謝異常」があります。
「妊娠中に発見された糖代謝異常」には「妊娠糖尿病」と「妊娠時に診断された明らかな糖尿病」の2つがあります。
妊娠糖尿病は妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常で明らかな糖尿病は含まれていません。
妊娠糖尿病は、出産後、血糖値が下がっても、将来糖尿病になりやすいといわれています。
妊娠糖尿病の診断基準は、妊娠時以外の糖尿病の診断基準と異なります。
妊娠糖尿病の診断基準は下記のとおりです。
75gブドウ糖負荷試験で下記の基準の1点以上を満たした場合
糖尿病解説の目次