茅ヶ崎市のやまもと内科クリニック
糖尿病専門医、総合内科専門医の院長が診察しております
健康診断では、通常、空腹時に採血が行われます。
空腹時血糖値は109mg/dlまでが正常値です。ただし、100-109mg/dlは正常高値といわれ、詳しく調べると、糖尿病の場合や糖尿病予備軍の可能性があります。
食事を食べた後に健康診断を受けた場合には、血糖値(食後血糖値)が空腹時の血糖値より高くなることがあります。食後の血糖値 でも140mg/dlを超えていた場合は、糖尿病や糖尿病予備群の可能性があり、詳しく調べる必要があります。
血糖値と一緒にHbA1c(1、2か月の血糖の平均を示す数字)が検査されていると、正常なのか、糖尿病予備軍なのか、糖尿病なのかがより良く わかります。
空腹時血糖値100-109mg/dlは、血糖値が正常高値ということになります。正常範囲内ですが、血糖値がやや高めということです。
この範囲の方は、正常の方もいらっしゃいますが、糖尿病の方や糖尿病予備軍の方(境界型)もいらっしゃいます。
正確に診断するには、ブドウ糖負荷試験が必要になります。
ブドウ糖負荷試験を簡単に説明しますと、75gのブドウ糖を飲んでいただき、その後、30分後、60分後、120分後の血糖値を測定します。血 糖値の上がり方をみると、正常なのか、糖尿病なのか、糖尿病予備軍なのかがわかります(詳しくはブ ドウ糖負荷試験をご覧ください)。
糖尿病でない方が、糖尿病になるときには、空腹時血糖値よりも食後血糖値のほうが先に上がってくることが多いです。空腹時血糖値が正常範囲内で も、食後の血糖値が高く、実は糖尿病ということはよくあります。隠れ糖尿病など呼ばれることもあります。
糖尿病を早期に発見するためには、空腹時血糖値だけでなく、ブドウ糖負荷試験を受けたり、食後に血糖値を測定したりすることも必要です。
空腹時血糖値が正常範囲を超えています。
糖尿病または糖尿病予備軍(境界型)と思われますが、正確な診断のためには、ブドウ糖負荷試験やHbA1cの検査が必要になり ます。
糖尿病の可能性がかなり高いです。早めに医療機関を受診しましょう。 今回が初めてであれば、糖尿病でない可能性もありますが、糖尿病の症状があったり、HbA1cが6.5%以上であったり、すでに目に合併症が出ている場合は、糖尿病です。 HbA1cが6.5%未満で、症状がない場合でも、糖尿病の可能性が高いため、早めに医療機関を受診して、検査を受けて下さい。
食後に採血をした場合、空腹時血糖値よりも高くなることがあります。食後1〜2時間で採血すると、血糖値が高くなりますが、その後は徐々に血糖 値は下がります。
食後の採血であっても、血糖値140mg/dlを超えている場合は、医療機関を受診し、詳しく調べることをお勧めします。
ブドウ糖負荷試験を受けるべきかどうかは、下記を参考にして下さい。