茅ヶ崎市のやまもと内科クリニック
糖尿病専門医、総合内科専門医の院長が診察しております
ブドウ糖負荷試験は、糖尿病をもっとも確実に診断できる検査です。
糖尿病になると、最初に、空腹時の血糖値ではなく、食後の血糖値が上がってくることが多いです。
空腹時の血糖値は正常か少し高いだけでも、食事後の血糖値が上がっていて、実は糖尿病だったということはよくあります。健康診断だけではなかなか見つからないので、隠れ糖尿病などとも呼ばれています。
このような、隠れ糖尿病も確実に見つける方法が、ブドウ糖負荷試験です。
健康診断などで血糖値が少し高いといわれたことのある方は、ブドウ糖負荷試験を受けることをおすすめします。
ブドウ糖負荷試験を行うと、糖尿病なのか、正常なのか、その境界なのかが、はっきりとわかります。
ブドウ糖負荷試験のときに、血糖値と一緒にインスリンも測ることによって、糖尿病の主因が、インスリンの出が悪いのか、インスリンの効きが悪いのか、がわかります。
さらに、正常や境界と診断された場合も、将来、糖尿病になりやすいか否かもわかります。
ブドウ糖負荷試験の判定基準は以下の通りです。
正常は、空腹時血糖値が110mg/dl未満かつ2時間後血糖値140mg/dl未満です。
糖尿病型は、空腹時血糖値が126mg/dl以上または2時間後血糖値200mg/dl以上の場合です。
正常範囲は超えていても、糖尿病型までは血糖値が上がっていないのが、境界型です。
境界型については、次の境界型とはで説明します。
正常 | 糖尿病 | |
---|---|---|
空腹時血糖値 | 110mg/dl未満 | 126mg/dl以上 |
2時間後血糖値 | 140mg/dl未満 | 200mg/dl以上 |
判定 | 両者を満たすものが「正常型」 | いずれかを満たせば「糖尿病型」 |
正常型にも糖尿病型にも属さないものが「境界型」 |
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