低血糖
低血糖とは、血液中のブドウ糖が、少なくなりすぎる状態のことです。つまり、血糖値が低い状態のことです。
インスリン治療や糖尿病の飲み薬を使っている方は、低血糖を起こす可能性があります。
低血糖の症状
血糖値が下がってくると、体はなんとか血糖値を上げようとして、血糖値を上げるホルモンが分泌されます。血糖値を上げるホルモンには、カテコラミン、グルカゴン、副腎皮質ホルモン、成長ホルモンなどがあります。
- カテコラミンが分泌されることにより、胸がどきどきする、冷や汗をかく、ふるえがくる、不安感などの症状が出ます。これらは、「警告症状」であり、この時に、適切に対処することが大切です。
- このまま放っておいて、さらに血糖値が下がると、脳はエネルギー不足になり、目のかすみ、生あくび、眠気などの症状が出ます。
- さらに血糖値が下がると、意識を失ったり、痙攣(けいれん)を起こしたりします。
低血糖症状が出る血糖値は?
おおよそ血糖値が60-70mg/dl以下になると、低血糖の症状が出ます。
しかし、低血糖症状が出る血糖値は個人差があります。
普段血糖値が高い方は、血糖値が100mg/dlでも、低血糖症状が出ることがあります。
逆に、普段血糖値が低い方は、血糖値が60mg/dlでも、低血糖症状が出ないことがあります。
低血糖を繰り返していると、胸がどきどきする、冷や汗をかく、ふるえがくる、不安感などの「警告症状」がでないで、意識が悪くなることがあります。
低血糖になりやすいとき
次のような時に、低血糖が起こることが多いです。
- 食事の量が少ないとき
- 食事が遅れたとき
- 運動量が通常より多いとき
- 飲み薬やインスリンの量が多いとき
どのようなときに低血糖が起こるのか、主治医と一緒に原因を探して、なるべく低血糖がおきないようにしていきます。あらかじめ低血糖が起こりそうなことがわかっているときは、補食をしたり、インスリン量を減らして対処します。
低血糖の対処法
低血糖症状がでたら、すぐに対処する必要があります。
血糖値がすぐに測れる状況であれば、血糖値を測ります。本当に血糖値が低いかどうかがわかります。すぐに測れないときは、測る必要はありません。
自分で対処できるとき
ブドウ糖か砂糖10-20g程度を摂取します。おおよそ、5-10分ぐらいで、低血糖症状が治ります。15分経っても症状が続く場合は、もう一度、ブドウ糖、砂糖を摂取します。
αグルコシダーゼ阻害薬(ボグリボース、ベイスン、グルコバイ、セイブルなど)を飲んでいる方は、必ずブドウ糖を飲むようにします。ブドウ糖以外では、血糖が回復するのが、遅れてしまいます。
自分で対処するのが困難なとき
意識がはっきりしていなくて、ブドウ糖、砂糖を飲めない場合は、周りの人にブドウ糖、砂糖をくちびると歯ぐきの間に塗ってもらい、すぐに医療機関を受診するようにします。他の方法として、グルカゴンを注射する方法があります。グルカゴンは家族が注射することができますが、医師からの処方、指導が必要です。
たとえ意識を失っても、早く対処すれば、意識は完全に回復します。
意識が低下するほどの低血糖を起こした場合は、意識が回復しても医療機関の指示を受けることをお勧めします。
低血糖を恐れすぎない
低血糖は、適切に対処すれば、こわいものではありません。低血糖をあまりにも恐れて、高めの血糖値が続いてしまうと、糖尿病の合併症が起こってしまいます。
低血糖をなるべく起こさないような対処をするとともに、低血糖を起こしたときも適切に対処するようにして、良い血糖値を目指していきましょう。
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