高血圧の降圧目標が変わりました

高血圧

日本高血圧学会が、2019年4月に「高血圧治療ガイドライン2019」を発表しました。

高血圧の基準値に変更はありませんでした。

これまで通り、診察室血圧が140/90mmHg以上、家庭血圧が135/85mmHg以上が高血圧です。

降圧目標は、変更されました。

75歳未満の方の降圧目標は、診察室血圧が130/80mmHg未満、家庭血圧が125/75mmHg未満に引き下げられました。

糖尿病の方の降圧目標は、130/80mmHg未満のままで変更はありませんでした。

年齢や治療中の病気により、降圧目標は変わります。

詳しくは下記の表をご覧ください。

降圧目標
診察室血圧
(mmHg)
家庭血圧
(mmHg)
75歳未満の方
脳血管障害の方*1
冠動脈疾患の方
慢性腎臓病の方
(蛋白尿陽性)
糖尿病の方
抗血栓薬服用中の方
130/80未満 125/75未満
75歳以上の方
脳血管障害の方*2
慢性腎臓病の方
(蛋白尿陰性)
140/90未満 135/85未満

*1両側頚動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞なし

*2両側頚動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞あり、または未評価