糖尿病の予防

糖尿病

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。

1型糖尿病は、すい臓のインスリンを作っているβ細胞が破壊されるタイプの糖尿病です。

2型糖尿病はいわゆる生活習慣病タイプの糖尿病です。

2型糖尿病は、遺伝因子と環境因子の両方が関与して起こります。

  • 遺伝因子(生まれつきの体質)
  • 環境因子(運動不足・過食・肥満などの生活習慣、加齢、ストレス)
遺伝因子(生まれつきの体質)は変えることは出来ないので、環境因子を変えて、糖尿病を予防することになります。

2型糖尿病になりやすい方

肥満の人、成人になってから体重が増えた人、出生時の体重が低い人は糖尿病になりやすいです。

身体を動かさない生活をしていると糖尿病になりやすくなります。

また、精神的ストレス、睡眠不足により、糖尿病を発症しやすくなります。

2型糖尿病を発症する人は、発症する10年前より、血糖値、HbA1cが高くなります。

空腹時血糖値が100-125mg/dl、HbA1c 5.7-6.4%の両方を満たす人は、両方とも正常な人に比べて約30倍、糖尿病になりやすいとの報告があります。

HbA1cとは

ヘモグロビン・エー・ワン・シーと読みます。

HbA1cは、1〜2ヶ月前から現在までの血糖コントロールの良し悪しがわかる検査です。

過去1〜2ヶ月の血糖値が良いとHbA1cは低い数字になり、過去1〜2ヶ月の血糖値が高いとHbA1cは高い数字になります。

HbA1cは6.2%未満が検査の正常値ですが、正常範囲内であっても、HbA1cが5.6%以上になると、糖尿病や糖尿病予備群(境界型)の可能性があります。糖尿病の診断のためには、ブドウ糖負荷試験や血糖値の検査も必要になります。

HbA1cは、糖尿病の診断にとっても重要な検査ですが、糖尿病の治療がうまく行っているか判断するためにも大切な検査です。

2型糖尿病の予防

1,減量による糖尿病予防

体重が多い方は、体重を減らしましょう。標準体重まで減らさなくても、現在の体重の5-10%ほど減らすと糖尿病予防効果があると考えられています。

BMI25以上が肥満ですが、日本人はBMI22-25程度でも糖尿病になりやすいです。

BMIと標準体重

BMIは肥満度を表す数字です。

BMI = 体重/身長2で、体重(Kg)を身長(m)の自乗で割り算すると計算できます。

BMI 22になる体重が標準体重です。

BMI 25以上が肥満です。

標準体重 = 22 × 身長(m)2

身長170cmの人は、標準体重 = 22 × 1.702=63.58kgとなります。

2,食事による糖尿病予防

食事量が多い方は減らすようにします。

食物繊維や緑色野菜を増やすと糖尿病予防効果が期待できます。

赤身肉や赤身肉の加工品が増えると糖尿病になりやすくなる可能性があり、多く摂取しないようにしましょう。

お魚は糖尿病予防効果が期待できます。

コーヒーや緑茶には糖尿病予防効果があるとの研究報告があります。

清涼飲料水を飲むと糖尿病になりやすくなるので避けるようにしましょう。人工甘味料の飲料水でも糖尿病になりやすくなるとの報告があるので、できるだけ避けるほうが良いでしょう。

3,運動による糖尿病予防

定期的に運動をすると糖尿病予防効果が期待できます。

ウォーキングなどの有酸素運動だけでなく、筋力トレーニングも糖尿病予防効果があり、両方を組み合わせて行うとより効果的です。

仕事や通勤など日常生活でよく動くことも糖尿病予防になります。

4,禁煙による糖尿病予防

喫煙者は糖尿病になりやすくなります。

禁煙すると体重が増加することが多く、短期的には糖尿病になりやすくなる可能性がありますが、長期的にみると禁煙は糖尿病予防になります。