茅ヶ崎市のやまもと内科クリニック
糖尿病専門医、総合内科専門医の院長が診察しております
橋本病は甲状腺に慢性の炎症が起こる病気です。橋本病は慢性甲状腺炎とも呼ばれています。甲状腺を異物とみなして甲状腺に対する抗体を作って、甲状腺に炎症が起こり、甲状腺が徐々に壊されてしまいます。
橋本病(慢性甲状腺炎)は甲状腺機能低下症をきたす代表的な病気です。
炎症があること自体は治療の必要ありません。甲状腺ホルモンの検査をして、甲状腺ホルモンに異常がある時に治療をします。
甲状腺ホルモンは精神的にも肉体的にも体を活発にする作用を持っています。甲状腺ホルモンが少なくなることにより体には様々な症状が現れます。
健康診断などで血液検査を行った場合には、コレステロールが高くなる、肝臓の値が高くなるなどの異常が出ることがあります(通常の健康診断には甲状腺ホルモンの検査はありません)。コレステロールが高くなったり、肝臓の値が高くなったりして、甲状腺ホルモンの異常が診断されることもあります。
橋本病(慢性甲状腺炎)は甲状腺に対する抗体ができて、この抗体が甲状腺に慢性的な炎症を起こす病気です。橋本病(慢性甲状腺炎)の診断のため、甲状腺に対する自己抗体である抗サイログロブリン抗体(TgAb)、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)の検査をします。
甲状腺の働きが正常かどうか調べるため、甲状腺ホルモン(fT4、fT3)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の検査を行います。
バセドウ病の確定診断のために必須の検査ではありませんが、甲状腺の超音波検査を行います。
甲状腺ホルモンにはfT4(フリーティーフォー)とfT3(フリーティースリー)があります。
甲状腺ホルモンを調節するホルモンにTSH(甲状腺刺激ホルモン)があります。TSHは脳の下垂体と呼ばれるところから出るホルモンで、甲状腺に甲状腺ホルモンを作るように命令しているホルモンです。
甲状腺で甲状腺ホルモンが過剰に作られると、脳はこれ以上甲状腺ホルモンは必要ないと判断して、TSHは低くなります。甲状腺で甲状腺ホルモンが作られなくなると、脳は甲状腺に甲状腺ホルモンを作らせるためにTSHは高くなります。
橋本病では、甲状腺機能は正常である方も多いです。甲状腺機能が下がるとまず、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が上昇します。甲状腺刺激ホルモン(TSH)が上昇することにより、甲状腺ホルモン(fT4、fT3)は正常域を維持しています。この状態が潜在性甲状腺機能低下症です。
さらに甲状腺機能が低下すると、甲状腺ホルモン(fT4、fT3)も低くなります。甲状腺ホルモンが低くなると、甲状腺機能低下症と診断されます。
甲状腺の機能により、治療を決めます。甲状腺の機能が、正常、潜在性甲状腺機能低下症、甲状腺機能低下症のうち、どの状態かにより治療を決めます。
甲状腺の大きさがあまり大きくなければ治療は行いません。
甲状腺機能は徐々に低下することがあるので、半年~1年に1回血液検査で甲状腺機能を確認します。徐々に甲状腺機能が低下してくることもありますが、経過中に無痛性甲状腺炎を起こし、一時的に甲状腺ホルモンが増えることがあります。
甲状腺機能が正常でも、妊娠を希望している場合、妊娠中は特別な配慮が必要です。
甲状腺機能が低下すると、まず甲状腺刺激ホルモン(TSH)が上昇します。甲状腺刺激ホルモン(TSH)が上昇することにより、甲状腺ホルモン(fT4、fT3)は正常域を維持しています。この状態が潜在性甲状腺機能低下症です。
潜在性甲状腺機能低下症の場合は、治療を行わない場合でも甲状腺機能低下症になりやすいので、半年に1回程度甲状腺ホルモンの検査を行います。
治療を行っている場合は、甲状腺機能が正常に保たれるように採血をしながら甲状腺ホルモン剤の量を調整します。
甲状腺ホルモンを補う薬(飲み薬)で治療を行います。
甲状腺ホルモン(fT4、fT3)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、甲状腺に対する自己抗体である抗サイログロブリン抗体(TgAb)、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)の検査を行います。
採血の結果により、お薬は必要なく経過をみていくのか、甲状腺ホルモンのお薬が必要なのか診断し、治療方針を決めます。
橋本病や甲状腺ホルモンの多い方、少ない方で初診の方は、お電話(0467-40-4976)で予約をおとりします。初診時は予約での受診をお願いいたします(当日でも可能な限り予約をお取りします)。
再診については、会計終了後に次回予約をおとりします。
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